①債権回収の解決事例1:内容証明郵便・交渉
②債権回収の解決事例2:仮差押え
③債権回収の解決事例3:訴訟・和解
④債権回収の解決事例4:差押え強制執行

債権回収は、当事者の交渉→弁護士からの内容署名郵便発送と交渉→仮差押え→訴訟・和解→差押え・強制執行という流れで進んでいきます。勝訴判決を得ても、お金を支払ってもらえないということがよくあるので、相手の財産やお金の在処を把握し、早い時期に仮差押えをかけてしまうことがポイントです。

①債権回収の解決事例1:内容証明郵便・交渉

クライアントは、長年の友人からいい投資話があって自分も投資したいのだが、手元に現金がないので、500万円貸してほしいと頼まれた。友人によれば、確実な投資話なので6か月後には、金利10%をつけて全額を返済するということであった。友人は大手企業に勤めていたので、よもや嘘をつくこともあるまいと思い、クライアントは500万円を貸し付けた。借用書にもサインさせた。6か月がたったが、友人から金の振込がなく、催促をしてみたところ、投資期間が延びたので、あと3ケ月待ってくれという。クライアントは、友人を信用していたので、3ケ月待つことを承諾した。

ところが、3ケ月待っても、金は返ってこなかった。そこで、クライアントは当事務所の弁護士に取立交渉を依頼した。弁護士は内容証明郵便を送り、約束通り返済をしないと法的措置を取ると警告した。友人から弁護士に連絡が入り、どうも投資話は虚偽で自分が騙されたらしいと言ってきた。弁護士は、それでも友人は返済をしなければならないので、分割で返済しないかと聞いたところ、友人もこれを承諾したので、交渉役場で公正証書を作成し、友人は2年かけて全額を分割返済することになった。

②債権回収の解決事例2:仮差押え

クライアントは、建築関係で内装工事を自営で営むXであるが、同業の仲間の自営業者Yから100万円を用立ててほしいと頼まれ、困ったときはお互い様と思い、100万円を貸した。返済については、ある時払いとしていたが、半年たっても返してこないので、Yに話をし、1年後の日を期限とすることで合意した。ところが1年たっても、Yは返済してこなかった。XがYに問い詰めたところ、実はあの100万円はギャンブルに使ってしまい、返す目途が立たないのだという。Xは同業仲間として、Yの仕事が順調であることを知っていたので、Yに売上から返済しろと言ったが、Yはそれは生活費で難しいという。そこで、Xは当事務所の弁護士に相談した。

弁護士は、100万円の貸付があったことを裏付けるラインの記録を確認し、請求は可能であると判断した上で、Yの資産内容について、Xに聞いたところ、Yはアパート住まいで、恐らく持っているものは営業用の車両ぐらいだと言う。その上のその営業用車両は10年以上経過しており、中古車としての価格はつかないものだという。そこで、弁護士はYが取引先に対して持っている売掛金を仮差押えすることにした。

弁護士は申立書をスピーディーに準備し裁判所に申し立てたところ、月末前に発令を得ることができ、100万円の売掛金の支払い前に仮差押えをかけることに成功した。

③債権回収の解決事例3:訴訟・和解

クライアントXは、知り合いYに対して100万円を貸し付けたが、期限になっても返済がない上に、話し合いをしようと思ってYの携帯電話にメッセージを残しても返事がないので、どうしたものかと思い、その取立を当事務所の弁護士に依頼した。

弁護士は、Yが会社をやめ今どこに住んでいるのかわからないことを聞き、まずは住民票を取り、住所を明らかにすることとした。

また、弁護士は、XにYの資産内容についても確認したが、おそらく何も持っていないということであったので、見つかった住所に内容証明郵便を出して、話し合いができるようであれば、その方向性で進めるが、返事がないなら、訴訟を起こして、Yを法定に引っ張り出し、訴訟の場で和解することを試みるしかないとアドバイスした。

弁護士が訴訟を提起すると、Yも訴状を裁判所から送りつけられてビックリしたのか、初回期日に出頭した。裁判所から、借入金があること、返済が滞っていることを認めるのかと確認されると、認めると答えた。しかし、Yは、ようやく仕事も見つかり、これからは給与が入ってくるので、分割払いを考えたいということであったので、裁判所も和解を勧めてきたので、弁護士もこれに同意した。その後、弁護士とYの間で話し合いを進めたところ、1か月あたり5万円の返済を行うことで合意し、裁判所にこれを伝え、訴訟上の和解が成立した。

④債権回収の解決事例4:差押え強制執行

クライアントXは、ビジネス上の関係があった個人経営コンサルタントのYに対して、3年前に1年後返済の条件で200万円を貸した。このとき、Xは将来の取立のことを考えると公正証書にしておいた方が有利だと当事務所の弁護士から言われ、公正証書を作っていた。Xは3年の間何度もYに対して早く金を返すように言っていたが、Yはいつも「M&Aの仲介手数料がすぐには入るからそれまで待ってほしい」、「土地取引がうまく行きそうだから、来月には金が入るので、待ってほしい」等と言って、一向に返済をしてこなかった。

Xは弁護士を尋ねどうしたらよいかと相談したところ、弁護士から、公正証書があるなら売掛金等がある先ならすぐに差押えられるので、Yが売掛金を持っている先を調べることが大事であるというアドバイスを受けた。

ある日、XがYに返済の話をしていると、Yは今度こそ土地取引の話がうまく行きそうだからと言ってきたので、どこの話だと問いただすと、具体的な取引先の名前を開示してきた。Xが周囲に人に尋ね、裏を取ってみると、どうやら今度こそ本当の話らしいということが分かってきたので、弁護士に差押えを依頼した。確かに、この取引先に対してYが売掛金を持っていたので、差押えは成功し、Xは資金を回収することに成功した。